【30代既婚女性の親族ドレス】既婚・未婚でドレスは違うの?親族の結婚式の服装を徹底解説

既婚者として親族の結婚式に出席する時、30代はどんな事に気を付けてドレスを選べばいいの?そんな疑問を、この記事では徹底的に解決します。既婚と未婚で何が違うのか、30代なら知っておきたい結婚式での親族という立場の理解。それに合わせたドレスの選び方や30代の既婚者におすすめの親族向けドレスなど…30代の既婚女性がこれを読めば、どんな関係の親族の結婚式に出席しても自信を持ってドレス選びができるようになります。
公開日:2024.5.1
執筆者:L.S
年間1200人以上の方のドレスのコーディネートをするプロのドレスコーディネーター。様々な年代のお悩みやニーズなど「生の声」に常に触れています。
少しずつ変化する時代に合わせた結婚式事情にも詳しい筆者が、読者の皆様の疑問や悩みを解決できるよう記事を執筆しています。
目次
既婚・未婚でドレスが違うの?
既婚者と未婚者でドレスに違いがあるのか?結論から言うと、洋装のドレスに既婚・未婚の区別はありません。
では何故「既婚者だから落ち着いたドレスを着る」というお話しがあるのでしょうか。その答えは「和装に既婚・未婚の区別があるから」だと思われます。
結婚式の親族が着る和装の正装では、既婚者は「黒留袖」(立場によって「色留袖」)、未婚者は「色留袖」、若い未婚者は「振袖」を着るのが正装です。黒留袖は既婚者以外は着用しません。既婚者が着る黒留袖が黒地の落ち着いた着物であるのとは反対に、未婚者が着る色留袖や振袖はキレイな色の着物が多いです。他にも五つ紋など細かいお話しがありますが、ここでは割愛します。親族の和装では、既婚者は一番落ち着いた黒留袖を着用することから、「洋装でも落ち着いたドレスを着る」という意識があるのでしょう。
親族として出席する結婚式では、和装の正装について詳しい年配者がいらっしゃる場合も。30代の既婚者では、義理の家族の結婚式に出席する機会もあるでしょう。そんな時には、洋装でも落ち着いたドレスを選べば、誰から見ても悪目立ちすることはありません。30代の既婚女性が親族の結婚式でドレスを着る場合は、この事を意識してドレスを選ぶと良いでしょう。
余談ですが、既婚者がゲストとして着る和装は訪問着。訪問着は上品なキレイな色合いのものが結婚式に向いています。それに習うと、既婚者がゲストとして着る洋装のドレスは、ダークカラーのドレスでなくても上品でキレイなカラードレスもOKですね♪
【30代前半既婚者】おすすめ 親族ドレス
◆ドレス選びのポイント
30代前半既婚者が親族ドレスを選ぶポイントは3つ!
①20代の感覚でドレスを選ぶのはNG!
親族はゲストを迎える立場であって、目立つ必要はありません。また、幼く見えたり甘過ぎるドレスは、30代の親族ドレスには向きません。
②「大人上品」を意識
つい数年前まで20代だった30代前半女性。親族だからといきなり落ち着き過ぎるドレスを選ぶのも違和感が…。そんな時は「大人っぽくて上品」を目指すと◎。
③シルエットはタイトも似合う!
まだ20代の体型と変わりない方も多い30代前半女性。大人っぽさもあり華美に見え過ぎないタイトシルエットのドレスは、30代前半の親族ドレスにぴったりです。
【30代後半既婚者】おすすめ 親族ドレス
◆ドレス選びのポイント
30代後半既婚者が親族ドレスを選ぶポイントは3つ!
①昔のドレスは着ない!
5、6年前やそれ以前のドレスを30代後半女性が着ていると、ドレスが時代遅れで、体型やお顔にも合わず違和感が…。30代後半女性は、年齢や体型はもちろん、親族ドレスであっても程よくトレンドを意識する事も大切です。
②黒よりネイビー
疲れが顔や肌色に出やすい30代後半。親族用のダークカラードレスを選ぶ時も、ブラックよりネイビーの方がお顔映りがよく見えます。ベージュドレスも30代後半女性が苦手なカラー。親族用のカラードレスなら、ダークグリーンやブルーがおすすめ。
③程よくフィット、程よくカバー
身体のラインが気になるからと、30代後半女性がゆる過ぎるドレスを着るのはNG。親族ドレスとしてもカジュアルに見えてしまう可能性が。ウエストマークがあるドレスや、上半身をキレイに見せてくれる背中ファスナーのドレスを選ぶと◎。
【おしゃれ親族ドレス】30代既婚者向き
「既婚者の親族ドレスでもおしゃれなドレスを選びたい!」と思っている30代女性におすすめのドレスをご紹介します。親族らしいダークカラーはおしゃれさんに人気のカラーでもあります♪
◆かっこいいパンツドレス
パンツドレスは30代既婚者が親族として着ても大丈夫?昔は女性のパンツスタイルはカジュアルとみなされていましたが、結婚式自体がカジュアルになりつつある現代では、許容されるようになってきました。30代の既婚者が親族ドレスとしてパンツスタイルを選ぶ時は、ベーシックカラーのパンツドレスを選ぶと親族らしい雰囲気が出て悪目立ちしないでしょう。またパンツにジャケットを合わせるときちんと感もでるのでおすすめです。
◆シックなブラックドレス
お呼ばれゲストのドレスとしても人気のおしゃれなブラックドレスは、30代既婚女性が親族ドレスとして着てももちろんOK。ブラックドレスなら、黒留袖や礼服を着ている他の親族の中でも色浮きせず馴染むので安心です。
【カラー別】30代既婚者の親族ドレス
誰から見られても恥ずかしくない親族ドレスを、カラー別にご紹介します。ダークカラーやベーシックカラー、その他のカラードレスを選ぶ時の色のチョイスも解説します。
◆ネイビー
派手に見えないのに暗くも見えないネイビードレスは、親族ドレスの定番カラー。透け感のあるレースやシアー素材でも下品に見えないので、ドレスのデザインも楽しみたい30代既婚者におすすめのカラーです。
◆ベージュ
ベーシックカラーのベージュも30代既婚者の親族ドレスにおすすめ。体調が顔色に出やすい30代女性には、ベージュドレスはくすんで見えないか気になるところ。そんな時は肌色に合ったベージュを選ぶと◎。
◆グレー
チャコールグレーやライトグレーなど、選択肢が多いグレードレス。チャコールグレーならシックな印象で30代既婚者の親族ドレスにも◎。ライトグレーを既婚者が親族ドレスとして選ぶ時は、ブラックの小物や羽織とコーディネートすると落ち着いた雰囲気をプラスできます。
◆モーヴカラー
洋装のドレスに既婚未婚の区別がないなら…親族でもカラードレスを着たい30代もいます。そんな30代既婚女性は、彩度を落としたグレイッシュカラーやモーヴカラーを選ぶと上品に見えます。
親族ドレスのマナーと選び方
30代既婚女性なら、今後も叔母や母親としてなど、親族として結婚式に出席する機会は多々あります。今後のためにも親族ドレスはどんなものを選べば良いのか、基本の考え方とマナーをおさえておきましょう。
①親族はゲストより華美にならないように
結婚式においては、親族はゲストを迎える立場であってお呼ばれゲストではありません。お祝いの場ではゲストは華やかにドレスアップしますが、親族はゲストを迎えるホスト側として「ゲストより華美にならないように」することが基本的なマナーであり考え方です。30代既婚女性なら、お呼ばれドレスを選ぶ時とは違う事を覚えておきましょう。
②露出はNG
控えめな立場の親族は、下品に見えないように露出の少ないドレスを選びましょう。肩や胸元、脚が過度に露出しないように注意して下さい。袖ありのミモレ〜ロング丈ドレスを選ぶと安心です。
③単色・無地のドレス
ドレスのカラーは単色で、生地は無地のドレスがフォーマルスタイルの基本。お呼ばれゲストなら多少崩しておしゃれを楽しむのもOKですが、30代既婚親族はフォーマルの基本を守ったドレスを選ぶ方が◎。カラーは落ち着いたベーシックカラーがおすすめ。
普段使いできるおすすめドレス
30代既婚女性なら、友人とのランチや特別な日のディナー、子供の行事関係など、普段よりワンランク上のワンピースを着る機会もありますよね。親族ドレスとしても、オケージョンとしても着られるワンピースをご紹介します♪
【従姉妹・姉妹・義理親族】30代既婚者親族ドレス
親族といっても、30代女性なら立場は様々。立場別に30代既婚女性が恥ずかしくないドレスの選び方と、おすすめ親族ドレスをPICK UP。
◆従姉妹
従姉妹として結婚式に出席する場合、20代ならゲストと同じ装いでも大丈夫ですが、30代の既婚女性がゲストと同じようなドレスでは悪目立ちしてしまいます。親族席はダークカラーになりがちなので、その中でも華美に見えすぎない上品なカラーのドレスを選びましょう。
◆姉妹
30代の既婚女性が新郎新婦の姉妹として結婚式に出席する場合は、花嫁をしっかり立てるような装いが◎。自身の結婚式はもう済んでいるのに、派手に着飾ってしまうのは空気が読めないと思われてしまいます。ダークカラーの控えめなドレスを選びましょう。新婦の姉妹は、花嫁のエスコートをする場合も。そんな時はトレンド感のあるデザインを選ぶと、ダークカラードレスでも花を添えられますよ♪
◆義理親族
30代の既婚者は、義理家族の結婚式に出席する機会もあるでしょう。義理姉妹として、場合によっては叔母/伯母として出席することも。ここでも既に結婚式を終えた既婚者として、花嫁や義理家族の顔を立てるような控えめなドレスがおすすめです。
【30代子連れ】おすすめ親族ドレス
30代の既婚女性なら、子供連れで親族の結婚式に出席することもあるでしょう。子供連れの時は、万が一の汚れが目立ちにくいダークカラーのドレスは安心です。装飾の少ないシンプルなデザインで、足捌きのよいドレスがおすすめ。動きやすいパンツドレスも◎。
【30代マタニティ】おすすめ親族ドレス
30代既婚者は、妊娠中に親族の結婚式に参加することも。ウエストを締め付けないデザインやウエストゴムのドレスもおすすめです。身体が冷えないように、袖ありロング丈ドレスやパンツドレスも良いでしょう。無理のないドレスで大丈夫なので、控えめで上品なカラーを選ぶと良いです。
【30代既婚者ぽっちゃりさん】 親族ドレス
LLサイズ以上の大きいサイズの30代既婚者の親族向けドレスをPICK UPしました♪
【親族のみ・カジュアルウェディング】30代親族ドレス
最近では、親族のみで行われる小規模な結婚式や、レストランなどを貸し切って親しい友達と家族のみで行われるようなカジュアルウェディングも多いです。
親族のみの結婚式の場合、どうしてもダークカラーばかりになりがち。20代30代の女性親族がドレスでカラーを添えると記念写真の雰囲気も華やかになり喜ばれます。30代の既婚者は上品な淡いカラーやモーヴカラーを選ぶと◎。
カジュアルウェディングでは、従来の結婚式よりももっとカジュアルに考えてOK。花嫁の白を避ければ、親族も素敵なワンピースを着て参加しても大丈夫です♪フォーマル過ぎるドレスやドレッシー過ぎるデザインは逆に目立ってしまう事も。普段よりワンランク上のおしゃれワンピースなどを選ぶと良いでしょう。
【バッグ・靴・アクセサリー】30代既婚者の選び方
新郎新婦との関係が近ければ近いほど、30代の既婚者ならフォーマルをきちんと意識することが大切です。特に「姉妹として」「義理親族として」結婚式に出席する場合、小物もぬかりなくフォーマルな物を選ぶのが大人のマナーです。
◆バッグ
結婚式などフォーマルな場面で持つバッグは、小さいパーティーバッグやクラッチバッグ。バッグは、パンプスかドレスのカラーに合わせて色を選びましょう。色を多用するとカジュアルに見えてしまうので、特に親族は全体を2色までにまとめるように小物のカラーを選ぶのがポイントです。
◆パンプス
30代既婚女性はフォーマルなパンプスを1足持っておくと、親族の結婚式でも安心です。つま先と踵が隠れた、細めのヒールのパンプスを選びましょう。ヒールは7〜8cmがスタイル良く見えますが、30代既婚女性は子供連れや年配者の介護がある場合も。5cm前後のパンプスは動きやすくおすすめです。カラーはブラックかベージュが使いやすいです。革ではなく、サテンやエナメル、レースを選びましょう。
◆アクセサリー
既婚女性の親族は、パールのネックレスとイヤリングやピアスで十分。ネックレスはシンプルな1連か2連。長さは鎖骨にかかるくらいがフォーマルに見えます。イヤリングは一粒パールが上品でおすすめです。シンプルなパールのアクセサリーは様々なオケージョンで使えるので、30代既婚女性は揃えておくのもおすすめです。
【羽織】30代既婚者の選び方
30代既婚女性が親族ドレスに合わせた羽織を選ぶ時は、ジャケットかショールがおすすめ。ボレロは30代既婚女性には可愛過ぎるのでおすすめしません。きちんと感を出したい時はジャケット。シックなカラーのドレスにはショールを羽織ると明るさをプラスできます。袖ありドレスには基本的には羽織は不要です。異なる素材の重ね着はカジュアルに見られる事を、30代既婚女性は覚えておくと良いでしょう。
親族の結婚式 一日の流れ
式場によってスケジュールは様々ですが、大体の流れややる事がわかれば、計画を立てながら安心して当日を迎えられます。
挙式の1時間半前に会場入りします。時間に余裕を持って行動しましょう。
着替えがある親族は更衣室で準備をします。準備を終えたら、控え室で新郎新婦の準備が整うのを待ちましょう。新郎新婦の準備が完了したら、親族紹介があります。
それから挙式のリハーサルです。リハーサルの前後に親族の集合写真を撮ります。
その頃会場入口では受付が始まっているでしょう。集合写真のあと受付で記帳して挙式本番を迎えます。受付をしているのは新郎新婦の友人。ホスト側の立場として、受付ではお礼を一言添えると良いです。親族は、ほとんどの場合ご祝儀は事前に渡しているので、受付では記帳だけで大丈夫です。
無事挙式が終わったら、ゲストを含めた集合写真の撮影があります。
その後、披露宴会場へ移動して披露宴が始まります。親族席は一番後ろです。披露宴が終わり、新郎新婦とその両親がゲストをお見送りした後、最後に親族は退場します。
そのまま控え室に戻って、着替えて結婚式は終了です。